令和4年度 渋川医療センター病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数 ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 23 67 87 118 185 455 1290 2385 1445 327
当院の最も多い年齢階級層は70代で全体の約37%、次いで80代で約23%、60代で約20%となっています。60代から80代の年齢階級のみで全体の約80%を占めている状況です。(90代の区分には90代及び100歳以上の患者さんが含まれています。)
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 306 5.21 8.60 0.00 70.69
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 113 23.73 18.57 7.96 74.77
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 102 3.79 3.05 0.98 73.61
040040xx99080x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 8あり 定義副傷病 なし 59 6.76 8.65 0.00 66.44
040040xx99070x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 7あり 定義副傷病 なし 48 8.23 9.99 0.00 67.38
呼吸器内科では、原発性肺癌を中心に診断・治療を行っている。原発性肺癌の診断に必要な気管支鏡検査、CTガイド下経皮的肺・胸膜生検、ガイドシース併用気管支腔内超音波を用いた肺生検、超音波気管支鏡を用いた縦隔・肺門リンパ節生検や局所麻酔下胸腔鏡検査を日常的に行い、胸部医異常陰影に対する診断率を高めている。最近では、検査に伴う苦痛を少なくする目的で鎮静下での気管支鏡検査を行っている。肺癌治療に関しては化学療法、放射線療法、手術療法を組み合わせた治療を中心に行われて来たが、免疫チェックポイント阻害薬を併用した療法も多数行われ、良好な成績を認めており、積極的に使用している。肺癌の終末期における緩和医療も当科の役割のひとつであり、緩和ケアチームと協力しつつ疼痛対策、精神的な援助等を行っている。
肺癌以外の疾患においては肺炎、慢性閉塞性肺疾患、気管支拡張症、非結核性抗酸菌症、気管支喘息、間質性肺炎等の各種呼吸器疾患を扱っており、近年肺癌以外の呼吸器疾患のしめる割合が増加している。さらにこれら疾患による低肺機能状態(慢性呼吸不全)に対する指導、薬物療法、呼吸リハビリテーションおよび在宅酸素療法なども積極的に行い、非癌性の呼吸器終末期医療にも力を入れている。2020年初めより始まったCOVID-19感染症においても、当科を中心に入院患者対応を行い、日常診療に支障をきたさない様に努力を行っている。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 382 2.05 2.64 0.00 70.58
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 87 10.23 8.94 3.45 77.43
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 33 8.91 7.76 0.00 76.48
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 20 11.35 10.34 5.00 78.40
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2 なし 20 9.05 8.76 0.00 69.15
消化器内科において最も多い処置は下部消化管の内視鏡検査/治療です。大腸ポリープ、腺腫、早期癌、小腸・大腸の消化管出血などの内視鏡診断および治療を致します。大腸ポリープや腺腫に対する粘膜切除術が大半です。2番目に多い処置は胆管結石、胆管炎の治療です。側視内視鏡を用いた総胆管結石の排石やERBD(内視鏡的逆行性胆管ドレナージ)、悪性胆道狭窄に対する胆管ステント留置術の他、PTCD(経皮経肝胆管ドレナージ)、PTGBD(経皮経肝胆嚢ドレナージ)等も行っております。昨年度より、膵腫瘍や胃粘膜下腫瘍・腹腔内リンパ節腫大などの組織学的診断目的のEUS-FNA(超音波内視鏡下穿刺吸引法)も導入しており、正確な診断の上で治療を行っています。3番目に多い処置は早期胃癌に対し、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)であり、年々件数が増加してきております。消化器癌に対する抗がん剤治療も増加傾向にあります。また肝細胞癌の治療も行っており、ラジオ波焼灼療法、分子標的薬での治療、TACE、特にB-TACE(バルーン閉塞下経カテーテル的肝動注化学塞栓療法)治療など、多くの治療選択肢があり、患者さんに合わせたよりよい治療を行っております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 184 7.42 6.85 1.63 76.05
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 116 2.53 2.45 0.00 73.00
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 67 11.96 13.61 4.48 75.42
110420xx02xxxx 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 59 4.07 4.11 11.86 76.58
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病 なし 45 4.51 7.20 0.00 78.04
膀胱がんはもともと高齢者に多い癌であり、強度の血尿で辛い状況になり得ますので、合併症を有する高齢者でも手術に踏み切らざるを得ないケースが多いと思われます。一般的には、喫煙歴のある方、染料を扱う仕事に従事された方、鎮痛剤を乱用する方に多いことがわかっていますが、特に当院の場合、印象ではありますがご高齢女性の患者さんが多いように思われます。昨今の高齢化社会の到来に伴い前立腺がん患者数が増加しています。その確定検査である前立腺生検目的に入院する患者数が非常に多いと思われます。特に2022年度はコロナ慣れしたためでしょうか、検診を控えていた方が再び受診し、患者数が増えたことが考えられます。尿路感染症は以前は冬季に多い疾患でしたが、昨今の温暖化に伴い脱水から容易に発症してしまう夏季の疾患へと変貌しつつあります。ことに高齢者や糖尿病の方に多い印象です。さらに昨今は寝たきりの患者さんに尿路感染症が増えてきている印象があります。尿路結石は気温が上昇する初夏以降の半年間が多い印象です。尿路結石症の増加とともに尿管ステント緊急留置する患者さんも増加ししています。患者さんによっては定期的な交換も必要で、入院患者数として増加しています。尿路結石自体、泌尿器科の主たる疾患で入院患者さんの場合、尿管結石と膀胱結石の手術目的に入院される患者さんに分類されるようです。尿管結石では手術適応の結石最大径が概ね5㎜を超える場合としています。それ以下の小さな結石は自然排石します。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
130030xx99x5xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 5あり 65 20.15 19.67 0.00 71.97
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 9あり 37 18.97 13.53 0.00 76.43
130030xx97x50x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 25 30.68 30.75 0.00 64.36
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等2 5あり 24 34.96 16.47 4.17 74.79
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 22 8.18 10.00 0.00 68.59
悪性リンパ腫は血液腫瘍(がん)の中で最も頻度の高い疾患です。大きくホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫に分かれ、日本人では約9割が非ホジキンリンパ腫になります。組織型や病期などにより治療内容が変わりますが、最も頻度の高いびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の標準療法はリツキシマブ併用CHOP療法(R-CHOP)です。次に頻度の高い濾胞性リンパ腫に対してはリツキシマブまたはオビヌツズマブ併用化学療法(ベンダムスチンまたはCHOP類似療法)が標準治療として多く行われております。初回治療後再発された患者さんにはCHASER療法などの強力な化学療法を行ったり、化学療法感受性のある再発患者さんには自家末梢血幹細胞移植などを行います。ポラツズマブベドチンは再発DLBCLに対してリツキシマブ、ベンダムスチンとの併用で使用されていましたが、昨年さらにポラツズマブベドチンはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の初回治療(Pola-R-CHOP)にも使用されるようになり、使用頻度が増加しています。化学療法による好中球減少症に対してフィルグラスチムが使用されます。多発性骨髄腫は移植非適応患者の場合、初回の標準治療はダラツムマブ併用VMPまたはLd療法となっています。再発・難治性の場合、異なる抗体薬であるイサツキシマブや、エロツズマブを併用した治療が多く行われています。化学療法中の患者さんは末梢の血管確保が困難になることが多く、そのような場合には埋込型カテーテル(ポート)を挿入し安全に治療ができるようにしています。強力な化学療法を行う場合には無菌管理下で治療を行い、必要に応じ血小板輸血、赤血球輸血を行います。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 88 4.24 4.59 0.00 70.68
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 23 16.78 15.40 4.35 73.43
060040xx99x70x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 7あり 定義副傷病 なし 21 5.38 4.47 0.00 76.00
060040xx0200xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 20 18.70 14.89 0.00 67.20
060040xx99x50x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 20 6.30 4.25 0.00 55.40
消化器外科入院患者様の内訳は、主に胃癌、大腸癌などの悪性疾患に対する手術目的の患者様、鼠径ヘルニアや胆石胆嚢炎などの良性疾患に対する手術目的の患者様、悪性疾患に対する薬物療法目的の患者様となっております。細かい内訳を見ると、最も多かったのが鼠径ヘルニア手術目的の患者様(約70%を腹腔鏡下に施行)、2番目に多かったのが大腸癌のうち結腸癌手術目的の患者様(多くが腹腔鏡下手術)、4番目に多かったのが大腸癌のうち直腸癌手術目的の患者様(多くは腹腔鏡下手術)、3番目、5番目に多かったのはいずれも直腸癌に対する薬物療法目的の患者様でした。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010230xx99x4xx てんかん 手術なし 手術・処置等2 4あり 76 5.09 6.76 2.63 26.92
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 20.09 10.14 18.18 76.23
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 19 15.37 15.97 21.05 69.21
010160xx97x00x パーキンソン病 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 26.79 19.96 7.14 72.50
010230xx97x00x てんかん 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 7.58 14.87 0.00 24.50
脳神経外科の入院患者で最も多いのはてんかんで、2021年7月からは群馬県のてんかん支援拠点病院に認定され、他の医療機関と連携を強化、2022年4月よりてんかんセンターとして包括的てんかん診療を行っています。てんかんについては、ビデオ脳波モニタリング、高磁場MRI, 核医学検査などの詳細な病態解析を行って、新規抗てんかん薬を軸とした薬剤調整、てんかんコーディネーターによる患者教育、治療連携、生活支援を行っています。薬剤抵抗例には焦点切除術、脳梁離断術、迷走神経刺激療法等のてんかん外科手術を積極的に行っています。地域の特色として高齢者が多いため、転倒による頭部外傷から、慢性硬膜下血種を呈し、救急搬送され、手術となる症例が増えています。脳梗塞については2週間前後の加療の後、リハビリテーションを目的として近隣のリハビリテーション専門病院に転院されています。発症後短時間で搬送された患者にはアルテプラーゼを用いた血栓溶解療法を行います。脳卒中後、四肢の痙縮が強い症例についてはボトックス療法や髄腔内バクロフェン療法を導入しています。パーキンソン病や本態性振戦、ジストニアなどの神経難病については、当院のニューロモデュレーションセンターにおいて、定位的視床腹中間核凝固術、脳深部電気刺激などの高度な機能的定位脳手術と多職種連携による包括的治療により患者の日常生活能力の向上を図っています。
乳腺内分泌外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 41 2.00 3.66 0.00 58.44
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 33 5.97 5.67 0.00 62.24
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 30 9.57 9.99 0.00 62.10
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1 なし 11 9.45 8.06 0.00 63.82
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり - - 4.04 - -
乳癌の入院は手術入院では乳腺部分切除術+センチネルリンパ節生検が最も多く、次に乳房切除術が続く。抗がん剤治療は術前治療が最も多く、次に術後治療。さらに再発治療が続く。ここ数年は傾向は変わらない。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 74 11.54 10.06 1.35 69.65
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 8.00 9.68 0.00 42.43
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 28.63 - -
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 9.24 - -
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 - - 8.47 - -
当院における呼吸器外科手術の約65%は原発性肺癌である。手術患者さんの平均年齢は70歳未満で、以前に比べて若干若くなっている。いくつかの要素が考えられるが、コロナ禍において高齢者の検診受診率の低下、医療機関への受診控えなどである。在院日数は11日となっているが、当院では最終病理診断結果を説明後に退院される患者さんが多いためこのような数値となっている。最終病理診断の説明を外来で行う方針とすれば、1週間の入院となる。今日では当科でも単孔式手術を併用しほぼ100%の鏡視下手術となっており在院期間は年々短期間となっている。また本年秋にはロボット支援手術(ダビンチ)も開始予定となり、ますます短期間での肺がん治療が定着するものと考える。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 146 2.98 2.63 0.00 75.55
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 両眼 - - 4.67 - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
当院眼科では、白内障に対して「水晶体再建術」の手術を実施する場合、入院にて行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
070200xxxxxx0x 手関節症(変形性を含む。) 定義副傷病 なし 17 8.24 6.90 0.00 65.59
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 12 38.67 26.42 50.00 82.08
070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺 手根管開放手術等 10 12.50 4.57 0.00 69.00
160610xx97xxxx 四肢筋腱損傷 その他の手術あり - - 9.03 - -
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1 なし - - 5.29 - -
当院では母子CM関節症、大腿骨頚部骨折、手根管症候群、アキレス腱断裂、TFCC損傷、手部良性軟部腫瘍などが主な症例となっております。また骨折後にうまく骨癒合が得られず変形治癒した症例も対応しております。
症例的に多くはありませんが、手指の挫滅創、関節炎、骨髄炎などの感染症にも対応しております。
救急診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 15 14.00 21.11 33.33 86.27
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 10 3.10 4.79 0.00 73.40
161020xxxxx00x 体温異常 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 6.70 - -
100380xxxxxxxx 体液量減少症 - - 11.15 - -
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし - - 10.58 - -
救急診療科では、科の特性上内科疾患・外科疾患の多種多様の傷病の患者に対応しますが、多くの傷病者は診断が付いた段階で専門科の医師に引き継いでいただいています。救急診療科で入院治療行う傷病者は、心肺蘇生後の重症患者や全身管理の必要な外傷患者、高齢者の身体機能低下に伴って生じる誤嚥性肺炎などの専門性の高くない疾患患者、内耳性めまいなど常勤医がいない科の患者、などとなります。特に高齢者の誤嚥性肺炎は、地域に高齢者施設が多く存在することなどもあり、少なくない数の患者が搬送されます。原因のほとんどは加齢に伴う嚥下機能の低下で、食事再開の目途が立たなかったり、点滴などの補助療法が長期にわたって必要だったりすることが少なくないため、多くの患者が療養型病床へ転院となっています。めまいの患者は、発症当初に症状が強く入院が必要となることが少なくありませんが、状況に応じて非常勤耳鼻科医師に診療を求め、ほとんどの患者は数日で軽快退院となっています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 17 4.41 3.94 0.00 54.59
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし 16 10.00 7.29 0.00 76.13
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 11 12.27 13.50 9.09 66.91
080190xxxxxxxx 脱毛症 - - 3.34 - -
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 9.25 - -
昨年度皮膚科入院した症例は、皮膚の良性新生物が17例で最多、次いで皮膚悪性腫瘍16例でした。蜂窩織炎や丹毒など細菌感染症、脱毛症、帯状疱疹の順でした。皮膚の悪性腫瘍は高齢の患者さんの有棘細胞癌や基底細胞癌で、平均10日程度の入院を要し、良性新生物では脂肪腫や粉瘤などの比較的大きな腫瘍であり、術後の創部の安静のため、4~5日の入院を要した症例です。手術以外では蜂窩織炎や丹毒など抗生剤の点滴治療を必要とした膿皮症に分類される入院が11例、抗ウイルス薬点滴を必要とした帯状疱疹の患者さんの入院が6例でした。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
040040xx9902xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 11 11.55 20.04 0.00 83.64
070040xx99x2xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 手術なし 手術・処置等2 2あり - - 20.28 - -
010010xx9903xx 脳腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり - - 17.14 - -
110080xx9903xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり - - 12.17 - -
110060xx99x1xx 腎盂・尿管の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 1あり - - 23.79 - -
一般的に放射線治療は通院が可能であれば外来通院で行います。高齢、体力低下や遠距離で通院が困難な場合には入院での放射線治療となります。転移性骨腫瘍などで病的骨折の危険性が高い場合、転移性脳腫瘍で歩行障害がある場合などでもしばしば入院で放射線治療を行います。放射線治療中に病状に合わせて入院から外来通院、または外来通院から入院に変更することもあります。
内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 16 14.25 14.28 0.00 70.44
100380xxxxxxxx 体液量減少症 - - 11.15 - -
100050xxxxxxxx 低血糖症(糖尿病治療に伴う場合) - - 6.92 - -
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 なし - - 10.80 - -
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり - - 2.03 - -
内分泌代謝内科入院患者の80%以上は糖尿病です。当科では「糖尿病教育入院」を行っています。約1週間の入院中に、医師、看護師、管理栄養士、薬剤師等による多職種糖尿病チームによる、糖尿病の合併症予防、食事指導、日常生活指導を受けていただきます。糖尿病は加齢により増加し、70歳以上の約5人に1人が糖尿病という統計があります。糖尿病治療の目標は、糖尿病のない人と変わらない寿命と日常生活の質(QOL)の実現を目指すことです。そのためには、血糖コントロールをはじめ体重や血圧などを良好に保つことにより、合併症の発症・進展を予防することが重要です。当科の入院糖尿病患者はたんなる教育入院は少なく、外科手術前の血糖管理や高血糖による緊急入院がほとんどです。糖尿病の治療は食事療法が基本ですが、多くの種類の内服薬やインスリン、GLP1作動薬の注射剤があります。病態により適切な治療薬を使用します。入院当初の急性期にはインスリン注射により治療することも多くなります。入院中にインスリン自己注射指導を受けていただき退院後もインスリンの自己注射により治療することもあります。入院期間は通常3日~14日となります。
さらに、当科では下垂体や副腎等の内分泌疾患の診断に必須のホルモン負荷試験のための入院や、最近注目されている「睡眠時無呼吸症」の診断のための睡眠中PSG(ポリソムノグラフィー)検査や治療のためのCPAP(持続陽圧呼吸療法)導入のための入院も行っています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢
010230xx99x4xx てんかん 手術なし 手術・処置等2 4あり 19 3.00 6.76 0.00 10.11
030300xx99xxxx 声帯の疾患(その他) 手術なし - - 5.41 - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
当院小児科は主として重症心身障害病棟の運営にあたっておりますが、2022年からはてんかん支援拠点病院である当院のてんかん診療の一部も担っています。県内外の医療機関や関係各科と連携し、てんかんセンターとして包括的てんかん診療を行っております。小児科は完全予約制として外来診療を行っており、さらに治療の方針を決定するために長時間ビデオモニタリング脳波、MRI検査、SPECT検査など様々な検査を入院で行っております。詳細な病態の診断をするとともに、それに基づいた治療を進めています。てんかん外科の適応のある患者さんも少なからずおられ、その際には当院脳神経外科と連携を取り、速やかに外科治療に移行できるよう体制を整えております。内科的治療に関しては抗てんかん発作薬の調整を行っております。またてんかんコーディネーターと協力し、日常生活の様子も考慮しながらご家族や地域の学校等と連携を取り、患者さんが生活を送りやすくなるよう支援しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数 ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 32 - - 12 - 50 1 8,7
大腸癌 10 19 24 19 - 157 1 8,7
乳癌 24 23 13 - - 75 1 8,7
肺癌 49 - 22 32 23 903 1 8,7
肝癌 - - - - - 64 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
・初発:一連の初回治療が終了するまで、複数回入院があった場合も初発の扱いとした件数になります。
・再発:再発後のがんに対して複数回入院があった場合、全て再発の扱いとした件数になります。
(一連の初回治療終了後の入院、一連の初回治療中に新たな遠隔転移をきたした際の入院、再発のがんに対する治療開始の入院、これらは複数回入院があった場合も再発の扱いとし件数に入れています。)

初発のstage不明については、がんの疑いに対する検査目的の件数で、退院までに病理結果が出ないことにより「不明」の件数が多くなっています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等 ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 61 19.43 76.98
重症 22 19.68 83.82
超重症 - - -
不明 - - -
当院呼吸器内科においては、以前は軽症から中等度の市中肺炎が多い傾向であったが、近年は近隣地域からの重症肺炎の紹介や、原発性肺癌、慢性閉塞性肺疾患・非結核性抗酸菌症・気管支拡張症や間質性肺炎を伴う難治性肺炎が増加傾向であり、入院期間が延長している。また渋川地区以外に、吾妻地区・沼田地区など群馬県の広範囲の地域からの初診紹介患者、救急患者が増加傾向である。またコロナ禍に関しては地域唯一の病院であるため、院内感染は発症には十分注意しつつ、COVID-19確定患者や発熱患者に対しては、常に適切に対応できるよう体制を維持している。
脳梗塞の患者数等 ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 53 21.19 78.15 28.36
その他 14 35.64 73.86 13.43
脳梗塞に分類される症例、特に高齢者のラクナ梗塞の患者が多数を占めており、2週間程度の治療の後、回復期リハビリの継続が必要な場合には、近隣のリハビリテーション専門病院に転院、切れ目のないリハビリの継続を実践しています。入院中は栄養サポートチームの積極的な介入により、全身状態の改善を図り、合併症の予防に努めています。発症から4.5時間以内の急性期脳梗塞,特に主幹動脈閉塞例については群馬大学脳神経外科とSNSを利用して連携し、救急部でのアルテプラーゼの使用と大学病院への転送(drip and ship)、血栓回収を試みています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 350 0.01 1.01 0.00 70.89
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 85 2.87 11.68 3.53 76.34
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 29 1.00 6.34 0.00 76.00
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 29 0.03 1.38 0.00 67.07
K654 内視鏡的消化管止血術 26 0.85 9.88 7.69 76.19
胆管癌・膵癌などに対して胆汁ドレナージ目的に内視鏡的ステント留置術を行うことが増えてきております。ステント留置することにより、抗がん剤治療を行えるようになります。また潰瘍などの消化管からの出血に対して内視鏡を用いて止血術を行っております。内視鏡的に止血困難例、特に動脈性の出血に対しては、内視鏡的消化管止血術の他、放射線診断科と連携し、IVR(interventional radiology)による塞栓術にて止血を行っております。IVRでも止血困難な場合は、消化器外科と連携し手術も行える体制となっております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 176 1.56 4.82 1.70 76.10
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 123 1.25 4.36 9.76 77.27
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 29 1.00 3.97 0.00 64.03
K843 前立腺悪性腫瘍手術 27 1.93 12.00 0.00 66.85
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) 12 0.92 3.42 0.00 72.92
大まかに分類すると、膀胱がん・尿路結石・前立腺がんに対する手術が順を追って多かったという結果でした。経尿道的膀胱腫瘍切除術は開腹せずに尿道から内視鏡を挿入し、膀胱内の悪性腫瘍を切除する手術です。電解質溶液で手術ができるようになり安全性が向上しました。合併症としての膀胱穿孔を起こさなければ比較的早期に退院が可能です。病理組織診断で筋層浸潤を認めない浸潤癌との結果が出ることがあり、そのようなケースでは診断の信憑性を確保する目的で、比較的短期間のうちに再度同じ手術を施行することが診療ガイドライン上推奨されています。近年、そのような症例が散見されるため、手術件数が最多であった一要因であると考えます。経尿道的尿管ステント留置術は、尿路結石やその他が原因の水腎症で腎盂腎炎などを発症していた場合、尿流を確保する目的で施行する手術です。時に両側水腎症の腎不全で来院される患者さんもいて、腎不全回避のために施行する緊急手術の代表です。経尿道的尿路結石除去術はレーザー砕石器を用いて膀胱の上流の尿管結石を摘出する手術です。尿管結石は以前は体外衝撃波結石破砕術が治療の主流でしたが、治療回数が複数回を要したり、排石率が必ずしも高くないといった弱点がありました。レーザー砕石装置の登場によりこの手術が増加したものと思われます。前立腺がんは増加傾向にあり、その根治手術も多く施行されました。開腹手術ですが早い場合は術後8日目に退院する方もいらっしゃいました。2024年正月よりダビンチ手術に移行する予定です。膀胱結石も比較的多い疾患で、レーザーによる砕石装置を使用でき、比較的安全に施行することができます。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 64 1.09 2.19 0.00 70.27
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 27 4.44 12.67 0.00 73.52
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 24 2.42 4.58 0.00 67.33
K6335 鼠径ヘルニア手術 24 1.04 2.08 0.00 71.79
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 16 9.75 7.88 0.00 71.63
消化器外科で多い悪性疾患に対する手術は、大腸癌手術(ほとんどを腹腔鏡下に施行)および胃癌手術(ほとんどを腹腔鏡下に施行)です。良性疾患に対する手術で多いのは、鼠径ヘルニア手術(約70%を腹腔鏡下に施行)、胆石症などに対する胆嚢摘出術(100%を腹腔鏡下に施行)、虫垂炎に対する虫垂切除術(100%を腹腔鏡下に施行)となっております。細かい内訳をみると、最も多かったのが腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術、2番目に多かったのが腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術(大腸癌のうち結腸癌に対する手術)、3番目に多かったのが腹腔鏡下胆嚢摘出術、4番目に多かったのが腹腔鏡以外での鼠径ヘルニア手術でした。また、抗癌剤を投与するための埋込型のカテーテル留置のための手術が5番目に多かったです。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 147 0.00 1.98 0.00 75.54
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当院眼科での手術症例数一位の「K2821 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他)」とは、白内障に対する手術です。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 37 1.86 9.70 2.70 68.59
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 19 3.00 5.95 10.53 48.84
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 17 1.00 10.00 0.00 72.24
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 17 1.00 5.71 0.00 68.12
K496-4 胸腔鏡下膿胸腔掻爬術 - - - - -
原発性肺癌の治療の基本は癌の根治性と安全性である。今年初め末梢小型肺腺癌に対する根治術として積極的縮小手術である肺区域切除術が科学的にも認められるに至った。当院でも適応患者さんには積極的に肺区域切除術を行っている。今後検診の普及により早期の肺がんの発見が増加すると考えられますます縮小手術の適応が増えると考える。しかし一方で進行肺がんの患者さんもいらっしゃり、従来の開胸下の大がかりな手術も対応しなければならない。更に遺伝子標的薬の治療もますます進歩し、いわゆるサルベージ手術と言った手のかかる手術も増加してくる可能性がある。私達の施設では、どのような手術にも常に対応できる体制をとり、肺がんの治療に力を入れている。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0802 関節形成手術(手) 等 12 1.00 9.25 0.00 67.67
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 10 4.60 27.60 50.00 73.80
K093 手根管開放手術 - - - - -
K037-2 アキレス腱断裂手術 - - - - -
K0821 人工関節置換術(股) - - - - -
当院での入院治療では、母指CM関節症に対しての関節形成術、大腿骨転子部骨折に対しての骨折観血的手術、手根管症候群に対する手根管開放手術、アキレス腱断裂に対するアキレス腱断裂手術、一側性形成不全性変形性股関節症に対する人工関節置換術など、運動制限や変形、疼痛などの障害がある関節に対して、可動性回復、疼痛除去を目的とした手術治療を主として行っております。
その他については、手指・前腕・上腕骨折に対する手術は、観血的手術または関節内骨折の場合は関節鏡下による手術を症例に合わせ行っております。手指・前腕・上腕骨折後にうまく骨癒合が得られず変形治癒した場合の矯正手術にも対応しております。
乳腺内分泌外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 33 1.00 3.97 0.00 62.24
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 11 1.27 7.00 0.00 69.82
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) 10 1.00 7.50 0.00 53.60
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) - - - - -
K4633 甲状腺悪性腫瘍手術(全摘及び亜全摘・頸部外側区域郭清を伴わない) - - - - -
診断群分類別患者数等と同様に乳癌手術では最も多いのは乳腺部分切除術+センチネルリンパ節生検術である。次に多いのは乳房切除術+センチネルリンパ節生検術でこの傾向はここ数年変わらない。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 24 1.50 23.33 25.00 77.46
K181-2 脳刺激装置交換術 10 5.00 14.00 0.00 72.60
K181-5 迷走神経刺激装置交換術 - - - - -
K1541 機能的定位脳手術(片側) - - - - -
K1811 脳刺激装置植込術(片側) - - - - -
当院に特化した専門的診療(機能的脳神経外科)の他、地域の基幹病院として救急対応しているため、もっとも多いのは慢性硬膜下血腫に対する手術です。てんかんや痙縮、パーキンソン病、ジストニアなどの機能的疾患に対する手術はてんかんセンター、ニューロモデュレーションセンターでもある当院脳神経外科の大きな特徴となっています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 19 0.21 8.32 0.00 75.58
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -
入院手術を行った皮膚悪性腫瘍は有棘細胞癌が7例、基底細胞癌9例、その他、皮膚附属器癌など。皮膚良性新生物の手術では脂肪腫10例、粉瘤8例、比較的大きく外来での手術が困難な症例でした。
血液内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 等 17 34.71 27.71 0.00 67.18
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) - - - - -
K9212ロ 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
強力な化学療法を行う場合、またはもともと抗がん剤を投与する血管が確保できない患者さんの場合、埋込型カテーテルを留置して化学療法を行います。再発難治性悪性リンパ腫の患者さん、多発性骨髄腫の65歳未満の患者さんには自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法を行います。移植を行うためには事前に造血幹細胞を採取、凍結保存する必要があり、大量化学療法にフィルグラスチム(G-CSF)を投与して採取するか、プレリキサホルという薬剤を用いて幹細胞を末梢血から採取します。悪性リンパ腫などで消化管に病変がある場合や、血液腫瘍に対する化学療法や放射線治療などの影響で消化管出血を合併することがあります。そのような場合には緊急内視鏡検査を行い、出血部位の止血を行います。そのほかにも血液疾患の治療中に内視鏡的な処置が必要となることがあります。悪性リンパ腫の診断には病変部位の生検が必須であり、リンパ節病変がある場合外科的に摘出術を行って診断をします。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 11 0.17
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 19 0.30
異なる - -
手術・処置等の合併症については、医療行為に伴い一定割合で発生してしまう合併症や副作用等の病態を指しています。
一般的に多く分類される病態としては、術後出血や創部感染などがありますが、適切に手術、処置を含めた医療行為を行いましても、一定の確率で起こり得るものです。当院の手術・処置等の合併症の症例内訳は下記の通りです。

・術後出血 9例(内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術、内視鏡的胃,十二指腸ポリープ・粘膜切除術、膀胱悪性腫瘍手術、膀胱腫瘍摘出術)
・中心静脈カテーテル感染症 4例
・検査後出血 3例(前立腺生検、膀胱鏡)
・術後リンパ漏 2例
・処置後出血 1例
・術後創部感染 1例

上記20例が当該DPCに該当しています。
更新履歴
2023.9.29
令和4年度 渋川医療センターの病院指標を掲載しました。