診療科のご案内

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放射線診断科

 渋川医療センターの発足により、旧西群馬病院・旧渋川総合病院の良き伝統を引き継ぎつつ診療科としての放射線科は、放射線診断科と放射線治療科に分かれました。画像診断業務は我々放射線診断科が担当しています。2021年度現在は2名の常勤放射線診断専門医、小山、島田を中心に複数の非常勤医師で担当しています。それぞれの医師の専門性をいかしながら質の高い画像診断を提供して参ります。何卒よろしくお願い致します。

 まずは、当院の主たる画像診断機器とその運用についてご紹介いたします。

 CTは旧東芝メディカル社製80列マルチスライスCT(図1)を保有しており高速にそして広範囲を短時間で鮮明に撮影することが可能です。消化器外科、呼吸器外科などの術前に腫瘍・血管の3次元再構成画像を作成し提供しています。通常の撮影でも単純、造影だけでなく多時相のダイナミック撮影を被曝低減に配慮しつつ施行できる環境です。2020年度には従来所有していた16列CTに代えてキャノンメディカル社製80列マルチスライスCTを導入しました。80列CT2台になることで今まで以上に精度の高い画像診断が迅速に施行できる体制になりました。近年は生検、ドレナージなどCTガイド下での侵襲的手技(IVR:interventional radiology)の要望も増えています。1台で通常の撮影を継続しながら、もう1台でCTガイド下IVRの対応をすることが可能です。

 MRIはフィリップス社製3.0T高磁場強度のMRI(図2)を北毛地域では初めて導入しています。従来の1.5TのMRIに比して、高い空間・時間分解能が得られるために、脳、血管、骨、関節、乳腺を中心に鮮明な画像が撮像可能になりました。拡散強調画像、非造影潅流画像、MR spectroscopyなども有用性が期待されます。一方で、体幹部など撮影領域によっては起きうる画質低下、SAR(specific absorption rate:電磁波の照射による組織の熱エネルギー吸収率)が1.5Tの4倍になるため注意すべき体温上昇・火傷に十分配慮して運用しています。地域の先生からもMRIの要望は非常に強く待ち時間が長くなりがちです。早期にもう1台の増設を目指していきます。

放射線診断科
放射線診断科

 血管撮影装置はコーンビームCTといわれる3次元画像・横断像の撮影可能な機種(図3)を導入しています。肝細胞癌に対する動脈塞栓術をはじめとする画像ガイド下でのIVRを強力に支援する環境です。なお、経カテーテル的な緊急止血術・塞栓術は、制御不良な喀血、外傷性内臓出血、術後出血などに対して極めて有効な手段であり臨床各科と連携して施行しております。

 核医学装置は2020年度に新規機種を導入いたしました。従来は、骨シンチグラフィ主体の運用でしたが、脳血流シンチ、ドパミントランスポーターシンチなど他の核種にも検査の幅を広げております。今後はがん診療連携拠点病院として、PETCTの早期導入を目指しております。

 我々放射線診断科は、CT、MRI、核医学検査を臨床各科からの依頼・紹介内容に応じて、診療放射線技師と相談し適切な撮像プロトコールを組み立てています。また、放射線診断科担当の看護師とともに造影剤の安全な投与に最大限配慮(同意取得の確認、腎機能の確認、アレルギー歴の確認、必要時は前処置の確認)を致します。撮影終了後は迅速に画像診断報告書を作成し多忙な臨床各科の医師を専門領域外も含めて後方より支援し医療安全の推進に努めております。キャンサーボード・各科横断的なカンファレンスにも積極的に関与しております。

 地域の先生からは旧西群馬病院、旧渋川総合病院に地域連携・共同利用として多数の画像診断のご依頼をいただいておりました。今回ご紹介した機器は先生に共同利用をいただくことを前提に導入されております。引き続き当院へのご紹介をお願い申し上げます。

 画像診断をご依頼頂く場合には、まず地域連携室にご連絡下さい(当院ホームページにも詳細を記載しております)。先生方、患者さんのご都合に応じて日程調整をさせていただきます。受診前には予め紹介状をFAXで頂戴しますが、その際には適切な撮像プロトコール決定のために臨床情報のご提供をお願い致します。造影剤使用時には、「アレルギー歴」、「血清クレアチニン値」(CTでは造影剤腎症、MRIではNSF:腎性全身性線維症防止のためです)、MRIでは「金属インプラントの有無」など安全に関わる情報をお知らせ下さい。患者さん受診時には、我々放射線診断科医師が直接ご説明し患者さんの同意を得た上で撮影を施行します。待ち時間短縮のために、撮影当日は画像データのみCDで患者さんにお渡ししお帰りいただいています。画像診断報告書は、作成後まず先生方のクリニックへFAXし、原本は当日夕方に郵送手続きをいたします。画像診断報告書の内容や適切な画像診断方法の選択など画像診断についてのご相談事項がございましたらいつでも我々にご連絡をいただければと思います。なお、旧西群馬病院、旧渋川総合病院で今まで撮影された画像と画像診断報告書はともに当院のPACSシステムの中に蓄積されています。過去画像を適切に参照し読影をいたしますのでご安心いただければと思います。

 また、常勤医師では対応が困難な稀少な症例では、我々の出身医会である群馬大学医学部附属病院画像診療部・核医学科、群馬大学大学院放射線診断核医学およびその連携施設の専門医と相談をして対処して参ります。

 地域の先生方に貢献できる放射線診断科を目指して一層努力致しますので今後とも何卒よろしくお願い致します。

画像診断のみでの当院ご紹介(共同利用)について(地域医療連携室)