先輩スタッフの声

T.T

T.T
職種 療育指導室 保育士

病院での保育士の役割はどのようなことですか?

重症心身障害病棟で働く保育士として、重い障害や医療的ケアを必要とする子どもたちから、古希を迎えられた方まで、幅広い年齢層の患者さんに対して、遊びや学び、季節の行事などを通してその人らしい豊かな生活の実現を支援しています。一人ひとりの小さな変化や笑顔を大切にしながら、医師や看護師をはじめとする多職種と連携し、患者さんの生活を支えています。また、日々の関わりの中で、子どもたちの「楽しい」「うれしい」という気持ちに寄り添い、そのような時間を提供できることも、保育士の大切な役割の一つだと考えています。

重症心身障害病棟での保育士業務の魅力は何ですか?

重症心身障害病棟に入所されている患者さんの多くは、言葉で自分の気持ちを表現することが難しく、笑顔や視線、表情の変化など、その方ならではの方法で思いを伝えてくださいます。その小さなサインを受け取り、成長や変化を実感できたときに、保育士として大きなやりがいを感じます。これは、私が入職したばかりの頃のエピソードです。担当していた3歳の患者さんは、人と関わることが苦手で、いつも泣いており、自分の思いをうまく伝えられない日々が続いていました。私は毎日その子に話しかけ、そばに寄り添い続けることしかできませんでした。しかし、うれしい時には一緒に喜び、悲しい時には自分のことのように悲しみ、その子の気持ちに寄り添いながら関わり続けました。そんな日々を過ごしていたある日、突然、その子が私の名前を呼び、手招きをしてくれたのです。その瞬間の感動は、今でも忘れることができません。この経験を通して、私は改めて、一人ひとりの命と向き合い、そのかけがえのない成長を支えることのできる保育士という仕事に大きな誇りを感じています。

どのようなことを心がけて患者さんに接していますか?

私は常に相手と同じ目線に立ち、一度立ち止まって物事を考え、その人の思いや「声なき声」に耳を傾けることのできる存在でありたいと考えています。そのため、一人ひとりの気持ちや置かれている状況に寄り添いながら関わることを心がけています。また、保育士として人と関わるうえで、絶対的な正解はないと感じています。人の思いや状況は日々変化していくからこそ、自問自答を重ねながら、その方にとって何が最善なのかを考え、支援していくことを大切にしています。この病院で保育士として働く中で出会った方々との時間は、私にとって何ものにも代えがたい、かけがえのない宝物です。多くの出会いを通してたくさんの学びをいただき、人としても大きく成長する機会を与えていただいたと感じています。これからも患者さん一人ひとりの人生に真摯に向き合い、その歩みに寄り添いながら、これまでいただいたものへの感謝を忘れず、少しでも恩返しができるよう共に歩んでいきたいと思います。

先輩スタッフの声

  • G.T

    患者さん一人ひとりの人生に寄り添って

    T.T