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検査科


臨床検査科は、検査科長を筆頭に病理医と14名の臨床検査技師で構成されています。私たちは精度の高い検査結果を迅速に報告する事を心がけ、尿一般検査、血液検査、生化学・免疫検査、細菌検査、病理検査、生理検査、輸血検査を行っています。また、24時間緊急検査に対応するために日当直体制を実施し、医療チームの一員として外来採血支援、感染対策チーム、栄養サポートチーム、DOTSカンファレンス等に参加し診療支援活動を行っています。職員は、各種専門学会に所属し、各学会・団体が認定する専門資格も多く取得しています。これからも日々進化する臨床検査の知識と技術レベル向上に努め、より良い検査室となるよう努力して参ります。どうぞ宜しくお願いします。

検体検査室

検体検査室では、主に血液や尿を検体として様々な機器を使用して検査を行っています。新病院への移転に伴い、西群馬病院および渋川総合病院で使用していた機器だけでなく、新たな機器も導入しております。また、院内で検査できる項目も大幅に増やしており、特にがんの診断に欠かせない腫瘍マーカーを増やし、地域がん診療連携拠点病院の臨床検査科として恥じないものとなっています。


輸血管理室

輸血管理室では、これまで用手法(人の手で検査すること)で検査していた輸血関連検査を、4月より機器も使用しながら実施できるようになりました。 機器を介して検査することで、検体の取り違えや、検査の誤判定等のヒューマンエラーの防止を期待することができます。輸血を受ける患者様に、安全性を保証した製剤を届けることで、安心して治療に専念して頂けるように努めています。

検体検査室も輸血管理室も機器を使用して検査を行っており、日々のメンテナンスが欠かせないものとなっています。機器の状態および検査の質を保証できるよう、精度管理を適切に行い、安定し信頼できる検査結果を迅速に提供するよう尽力しています。

細菌検査室

喀痰や血液などをスライドガラスに塗布し、顕微鏡を用いて一般細菌や抗酸菌の有無や形態を調べます。また、専用培地を用いて培養や遺伝子検査を行い、原因菌の菌種の特定及び適切な薬剤を選択するための薬剤感受性試験を実施します。


病理検査室


病理組織検査

内視鏡などを用いて生検(病変の一部を採取すること)により得られた材料や、手術により摘出された組織を材料として病理組織検査が行われます。生検材料による検査は病気の診断や治療方法の選択のために行われます。手術材料による検査は、病変の拡がりの程度や病気の性質および進行度を調べることを目的に行われる検査で、術後の治療計画作成に重要な検査です。摘出された材料は薬品や特殊な染色液で処理を施し、多くの工程を経て病理組織標本となります。病理組織標本は病理診断を専門とする「病理医」が顕微鏡を用いて標本を観察します。一般的に病理組織診断は、病気の最終診断となります。

細胞診検査

喀痰、尿、胸腹水、諸臓器の穿刺吸引物などを材料として標本を作製し、細胞診検査が行われます。標本中に含まれる細胞を顕微鏡で観察し、良悪性などを調べる検査です。臨床検査技師の資格を有し日本臨床細胞学会が認定した細胞検査士がスクリーニング(異常細胞をみつけ出すこと)を行い、病理医と協力して良悪の判定および細胞診断を行います。

病理解剖

不幸にして闘病中に亡くなられた患者さまのご遺体を、ご遺族の承諾を得た後に解剖させていただく場合があります。これを病理解剖といいます。死亡原因の解明、診断や治療効果の検証、病気の発症と進展経過の解明などを目的に行われ、その蓄積は今後の医療の発展に生かされます。

生理検査室

生理機能検査は、生体の機能を調べる検査で、身体から得られた波形や画像を基に解析します。  当検査科では次のような生理機能検査を行っています。

心電図検査

心臓の動きを調べる検査です。拍動に伴って発生する心臓の電気的興奮を捉え、波形として記録する検査です。不整脈、心肥大や心筋梗塞、電気的伝導異常などを調べる検査です。

負荷心電図検査(マスター2階段・トレッドミル・エルゴメータ)

安静時の心電図を記録したのち、踏み台、ベルトコンベアー、自転車などを用い運動し、運動前後の心電図波形の変化を見ます。狭心症の有無や、薬の効き具合などを調べる検査です。

24時間ホルター心電図検査

携帯型心電計を装着して24時間心電図を記録します。不整脈や動悸、胸痛や胸部違和感などの自覚症状に即した心電図変化の有無を調べる検査です。

呼吸機能検査

肺に取り込める最大空気量、努力呼出速度、肺のガス交換能力など肺の機能を調べる検査です。呼吸機能障害の診断や経過観察、全身麻酔による手術前にも行われます。

心臓超音波検査

心臓の画像診断に用いる検査です。心電図だけでは分かりにくい、心臓の大きさや形態、心筋や弁の動き、心臓内の血行動態を調べます。

腹部超音波検査

肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓などの画像診断に用いる検査です。各臓器の形態、構造や内部変化、結石や腫瘍性病変の有無を調べます。原則として空腹状態で検査を行います。

頸動脈超音波検査

頸動脈の画像診断に用いる検査です。血管内の血行動態、血栓の有無、動脈硬化の程度を調べます。

下肢動脈超音波検査

下肢(太腿から下)動脈の画像診断に用いる検査です。血管内の血行動態、血栓の有無、動脈硬化の程度を調べます。

下肢静脈超音波検査

下肢(太腿から下)静脈の画像診断に用いる検査です。血管内の血行動態、血栓の有無、静脈瘤の有無を調べます。

乳腺超音波検査

乳腺の画像診断に用いる検査です。乳腺のしこりの有無やその性状について調べる検査です。

甲状腺超音波検査

甲状腺の画像診断に用いる検査です。甲状腺の大きさやしこりの有無について調べる検査です。

脳波検査

甲脳神経細胞の活動に伴って発生する微弱な電気エネルギーを波形として記録する検査です。頭皮に電極を装着して検査を行います。睡眠、過呼吸、光刺激などの条件下で脳の活動電位を調べます。

聴性脳幹反応

音に反応して出る脳波の微弱な電気変化を波形として記録し、耳が聞こえているかを検査します。

神経伝導速度

神経に電気を流して伝わる速さを調べ、神経の障害の有無を調べる検査です。

聴力検査

音の周波数125Hz~8000Hzの音域において、聴こえの状態を調べる検査です。

重心動揺検査

めまい、ふらつきなど平衡障害の程度を検査します。

血圧脈波検査

腕と足の血圧差と脈拍の伝わる時間差から動脈硬化の程度を調べる検査です。

皮膚灌流圧検査

血圧脈波検査では分からない皮下領域の血流障害を調べる検査です。

眼底カメラ

暗室で瞳孔を開かせて網膜を撮影します。緑内障や網膜の病気を調べる検査です。

24時間動脈血酸素飽和度検査

日常生活(24時間)の動脈血酸素飽和の状態変化を調べる検査です。

骨密度検査

骨量(カルシウムなどのミネラル成分)を測定する検査です。当院では超音波を利用したQUSと呼ばれる方法を採用しています。若年成人平均骨密度(YAM)と比較した値が骨塩減少の目安となります。

診療支援活動

当院においても医療の質の向上と患者さん一人一人に対するきめ細かいサポートを目的に、複数の職種が組織的に診療に取り組むチーム医療の重要性が高まっています。臨床検査科スタッフもチーム医療の一員として、いろいろな診療支援活動を行っています。

外来採血室・採血管準備

看護師さんと協力して外来患者さんの採血を行っています。採血検体はダムウェーターで検体検査室へ送ることで採血後直ちに検査を行うことが可能で、診察前検査に役立っています。また採血開始時間は朝8時からとなっています。その他、入院患者さんの採血管を作製し各病棟に配布して、翌朝の病棟採血に備えています。

ICT委員会

ICTとは、Infection Control Team:感染対策チームの略称で、病院内で発生する感染症から患者さんの健康を守ることを第一に、また職員の業務上起こりえる感染事故を未然に防ぐために組織された医療チームです。医師、看護師、薬剤師、栄養管理士、臨床検査技師、事務担当者のメンバーで構成され、横断的に院内感染防止対策に関する活動を行っています。検査科では細菌担当主任技師がMRSAに代表される耐性菌の検出状況、病棟別および材料別の分離菌頻度、検出菌の薬剤感受性率などについて、細菌学的資料の作成と情報提供を行いICT委員会の一員として活動しています。

DOTSカンファレンス

DOTSとはDirectlu Observed Treatment,Short-course:直接監視下短期化学療法略称で、WHO世界保健機構が推奨する結核対策戦略を目指します。目的は結核患者さんの治療を確実に行い完全治癒することです。そのために、患者さんの薬の服用が適正に遂行されているかを医療従事者が直接確認し、服用治療終了まで一貫した支援を行います。DOTSカンファレンスは医師、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカー、臨床検査技師、保健所の保健師で構成された医療チームによって毎月開催されます。検査科では細菌担当主任技師が、塗抹・培養・薬剤感受性の各検査結果など菌情報について資料の作成と情報提供を行い、DOTSカンファレンスへ参加しています。

NST活動

NSTとは、Nutrition Support Team:栄養サポートチームの略称で、栄養管理を必要とする入院患者さんに適切な栄養支援を行う医療チームのことです。病気や患者さん個別に応じて最良な栄養支援を行い、栄養状態や全身状態の改善を行うことがNST活動の目的となります。栄養管理が不十分な場合、病気回復の遅れや合併症を招く恐れが生じるため、医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師などの専門スタッフがそれぞれ知識・技術を持ち寄って、栄養支援を行う必要があります。当院では栄養支援活動に加え、嚥下障害や誤嚥性肺炎、褥創の予防のためNST褥創委員会として活動しています。検査科では検体検査担当主任技師がNST活動に参加しています。

クリニカルパス委員会

クリニカルパスとは、clinical pathwayを語源とした用語で、入院から退院までの間、患者さんにとって最も効果的な治療が行われるようにスケジュール化した、疾患毎の標準的医療実施計画を言います。クリニカルパス委員会は医師や看護師の他、様々な職種の医療スタッフで構成されています。委員会では、検査・処置・治療・投与薬剤の種類・投与期間等について科学的根拠に基づいた検討を重ね、より安全で質の高い医療が提供できるようにクリニカルパスの作成と改善を行います。検査科では検体検査担当主任技師がクリニカルパス委員会に参加しています。