渋川医療センター血液内科では白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などのいわゆる「血液のがん」をはじめ、貧血、白血球・血小板減少あるいは増加を有するすべての血液疾患を対象に診療しています。また結核などの合併症を引き起こすHIV感染症についても、群馬大学のHIV診療専門医師を含む診療体制を敷いております。当院より北部の地域では血液内科の専門疾患を毎日診療する病院はありません。私たちは北毛地域の拠点病院として、血液の病気を持つ患者さん全員の診療を一手に引き受けるべく対応しています。また20年以上も前から(西群馬病院時代から)多発性骨髄腫、悪性リンパ腫の診療については特に力を入れており、群馬大学医学部附属病院、済生会前橋病院、前橋赤十字病院などとも連携し、個々の患者さんの病状に合わせた最も適切な治療を提供できるように努力しています。多発性骨髄腫については、国内でも特に患者さんの多い病院の一つとして知られ、専門的で高度な医療の提供を行っています。製薬会社からの依頼で国内未発売の薬による治療(治験)も多数行っており、適応のある患者さんに最先端の治療を受けていただいております。群馬県内だけでなく長野県や埼玉県からも、最新の治療を求めて患者さんが集まっています。 最近の化学療法(抗がん剤治療)は非常に治療効果が高い反面、いろいろな副作用を引き起こします。病気による症状もさることながら、治療による副作用・合併症を早期に発見し対処するために医師、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士など、すべての職種の力を結集してチーム医療を行っています。血液内科では「患者さん本意の優しい医療」を行うよう常に心がけています。
渋川医療センター血液内科は、北毛地域において白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍及び再生不良性貧血、特発性血小板減少性紫斑病などの良性血液疾患を含むすべての血液疾患領域に対応できる診療体制を整え、地域医療への貢献を常に最優先に考えて診療を行っています。同時に多発性骨髄腫については20年前より(西群馬病院時代より)自家末梢血幹細胞移植併用大量化学療法を他院に先駆けて実施し、その後も新規薬剤(ボルテゾミブ、レナリドミド、サリドマイド)による治療を積極的に導入してきました。日本骨髄腫学会をはじめ、各臨床試験を実施するグループの中心的な存在となり、国内の骨髄腫診療を牽引してきたと言っても過言ではありません。国内外の製薬メーカーからも「群馬に渋川医療センターあり」と認知されるようになり、他に類を見ないほどの数多くの治験依頼が来ております。ここ数年多発性骨髄腫の治療は目覚ましい発展をとげ、毎年のように新しい抗がん剤が登場しています。近い将来骨髄腫治療はさらに進化し、分子標的治療、免疫チェックポイント阻害剤などの抗体治療の時代に突入します。新規の抗がん剤との併用で治癒も夢ではなくなるかもしれません。当院ではがん薬物療法認定薬剤師、がん看護専門看護師、がん化学療法看護認定看護師、治験コーディネーターなどのスタッフも充実し、専門的で高度な医療をご提供できます。そんな最先端の骨髄腫治療を提供できる病院が渋川にあるのです。最新の治療を希望する骨髄腫患者様がいらっしゃいましたら、是非とも渋川医療センター血液内科にご紹介いただければと思います。
役職 | 臨床研究部顧問 |
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名前 | 澤村 守夫 (さわむら もりお) |
卒年 | 群馬大学 昭和55年卒 |
専門分野 | 血液内科 |
資格 |
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役職 | 副院長 |
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名前 | 松本 守生 |
卒年 | 山形大学 昭和61年 |
専門分野 | 血液内科 |
資格 |
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役職 | リンパ腫・骨髄腫センター長 |
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名前 | 斉藤 明生 (さいとう あきお) |
卒年 | 群馬大学 平成15年 |
専門分野 | 血液内科 |
資格 |
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役職 | 血液内科医長 |
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名前 | 入内島 裕乃 (いりうちしま ひろの) |
卒年 | 群馬大学 平成15年卒 |
専門分野 | 血液内科 |
資格 |
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役職 | 血液内科医師 |
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名前 | 三原 正大 (みはら まさひろ) |
卒年 | 群馬大学 平成20年卒 |
専門分野 | 血液内科 |
資格 |
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役職 | 血液内科医師 |
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名前 | 金谷 秀平 (かなや しゅうへい) |
卒年 | 群馬大学 平成26年卒 |
専門分野 | 血液内科 |
資格 |
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役職 | 血液内科医師 |
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名前 | 明石 直樹(あかし なおき) |
卒年 | 群馬大学 平成27年卒 |
専門分野 | 血液内科 |
資格 |
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