病理診断科は常勤病理医1名と3名の臨床検査技師が当院に在籍しています。金曜日には1名の非常勤病理専門医医師が病理診断のダブルチェックを行い、病理診断の精度管理を行っています。
肺癌や膀胱癌では、痰や尿の中にがん細胞が混じることがあります。痰や尿を顕微鏡で調べてがん細胞がいるかどうかを判断するのが、細胞診断です。のどや乳房などにしこりがあると、細い針を刺して、細胞を吸引し腫瘍細胞がいるかどうかを調べたりします。
発見された病変の確定診断と治療方針の決定のために、胃・大腸や肺の内視鏡検査を行う際に病変の一部をつまみ採ったり、皮膚などにできものができたときに病変全体あるいは一部をメスなどで切り取ったりして、組織を標本にします。この検査を「生検」といい、その診断を生検組織診断とよびます。特にがんなど悪性腫瘍では治療方針に大きく関わるため、適切で迅速な診断を目指しています。
摘出された臓器・組織は、病理医が肉眼で病変の部位、大きさ、性状、広がりを確認し、診断に必要な部分を必要な数だけ切りとります。また手術でとりきれているかどうかなどの判断をし、さらにがんの場合、がんの種類やタチの悪さ(組織型など)や転移の有無など、治療方針に役立つ情報を臨床医に提供します。
病変の部位などの関係で、生検が難しく、手術前に病理診断ができない場合、「術中迅速診断」を行います。術中迅速診断では、手術中に採取された病変組織を迅速に標本にし、おおよそ20分以内に病理診断を行います。診断結果を執刀医に連絡し、手術方針が決定されます。
治療の甲斐なく、不幸にも病死された患者さまのご遺体を、ご遺族の承諾のもとに、解剖させていただくのが「病理解剖」で、剖検ともよばれます。生前の診断、病気の進行度、治療の評価や効果、直接死因に対して検索を行います。
他院からの持ち込みによる病理解剖も可能です。可能であれば前もってご相談ください。緊急の場合でもご相談いただければ可能な限り対応します。
役職 | 病理診断科医長 |
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名前 | 鈴木 司 (すずき つかさ) |
卒年 | 昭和大学 平成13卒 |
専門分野 | 病理診断科 |
資格 |
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役職 | 病理診断科医長 |
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名前 | 山田 桃子 (やまだ ももこ) |
卒年 | 群馬大学 平成13卒 |
専門分野 | 病理診断科 |
資格 |
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