診療科・部門のご案内

救急診療科

救急診療科について

救急診療科は、平成30年5月に循環器内科と併任という形で開設となりました。一時二人体制となりましたが、令和8年8月より一人体制に戻っています。一人科のため、曜日により非常勤救急科医師や他科の医師に協力をお願いしています。

救急診療科はこれまで通り「救急車は断らない」方針で対応したいと考えています。渋川地域だけでなく、吾妻地域や利根沼田地域などからも広く救急患者を受け入れ、北毛地区の基幹病院としての役割を果たしていきたいと思います。

地域の先生方からの救急搬送が必要でない傷病者のご紹介については、スムーズに受け入れるべく「地域医療支援チーム」がホットラインを持って稼働しておりますので、ご利用いただければと思います。

診療内容について

救急搬送となりました傷病者は、傷病の検索をしつつ疾患の重症度・緊急度を評価し、状態の安定を図りながら、状況に応じて該当する科へ引き継ぎをお願いしています。

当院で対応困難な重症な傷病者は三次救急病院などへ転院搬送させていただいております。

また、専門的な治療が不要な疾患や該当する科がはっきりしない疾患につきましては、救急診療科で主治医として受け入れています。

取り扱っている疾患について

基本的には院内に専門科がある疾患もしくは専門性の不要な疾患であれば対応可能です。

対応できない科・傷病としては、産科・婦人科疾患、小児の内科疾患(かかりつけの重症心身障害児を除く)、集中治療が必要な重症患者、急性心筋梗塞などカテーテル検査・治療が必要な患者、慢性透析が必要な患者、神経あるいは精神疾患などとなります。

判断に困る場合は一旦収容させていただき、必要な検査など行った上で状況に応じて転院搬送させていただきます。

当科の特徴

救急診療科は、急患に対応する以外にたくさんの活動を行っています。

ハイケアユニット(HCU)の管理

HCU室長として入退室の基準作りなどの管理を行っています。

HCU

ハイケアユニット(High Care Unit ; HCU)病室
4床のベッドを有しています。

救急外来の管理

救急外来の管理責任者として、医療機器や備品の整備、救急外来の運用管理など行っています。

災害医療

当院は災害拠点病院かつDMAT指定医療機関であり、災害時に拠点となる病院としての体制づくりを行っています。群馬県内で災害が起きたことを想定して多数傷病者対応訓練を企画・実施し、院内の体制整備だけでなく消防など関係各機関との連携も図っています。被災しても病院としての機能維持を図れるように事業継続計画(BCP)を検証・整備するとともに、「地域災害医療コーディネーター」として地域の関係機関と連携して地域を守り支える体制づくりを検討しています。

また、県内外に派遣するDMATの育成・教育を行い、関東ブロックDMAT訓練等の訓練にも参加しています。実災害対応としては、2018年1月の草津白根噴火災害、2019年9月の台風15号風水害災害、2024年1月の能登半島地震、2025年12月の関越自動車道多数傷病者発生事故事案の4回の派遣実績があります。

DMATの活動

DMATの活動
写真は能登半島地震の際に撮影されたものです。当科は災害の際にDMAT隊を結成し派遣しております。

消防との連携、救急救命士への教育

県内各地区の消防とは、災害に関連した訓練やさまざまな研修などで連携を深めています。渋川消防とは各種研修や症例検討会、病院実習などで医学的観点から救命士等への指導・助言を行いつつ、意思疎通・連携を深めています。

多職種連携について

傷病者の状態・状況に応じて、薬剤科、リハビリテーション科、栄養科、メディカルソーシャルワーカーと連携しています。

  • 薬剤科
    治療に使用する薬剤の選択や投与量などについて協議しています。
  • リハビリテーション科
    高齢者が多いため、身体機能や嚥下機能の維持・向上を目的に、退院後の生活を念頭に早期介入をお願いしています。
  • 栄養科
    疾患や嚥下機能に応じた食事の内容や量などについて協議しています。
  • メディカルソーシャルワーカー
    退院先の検討や公的サービスの利用などについて協議しています。

ただ疾患を治療するだけでなく、その後の生活を多職種連携で支援する体制を取っています。

やまぎし としはる

山岸 敏治

役職

救急診療科部長

出身大学
・卒年
群馬大学 平成2年卒
専門分野

救急一般

認定資格
  • 医学博士
  • 日本外科学会 終身認定医
  • 日本胸部外科学会 終身認定医
  • 群馬県渋川地区 地域災害医療コーディネーター
  • 渋川地域メディカルコントロール協議会検証医
  • 日本DMAT隊員
  • 日本DMAT統括隊員
  • 国立病院機構 初動医療班
  • 身体障害者福祉法指定医
  • 難病指定医
  • エピペン®注射液 登録医
  • 臨床研修指導医養成研修会修了
  • 災病院前医療体制における指導医等研修(上級者)修了
  • 病院前医療体制における指導医等研修(初級者)修了
  • 害医療コーディネート研修 インストラクター
  • ICLS指導者養成ワークショップディレクター
  • ICLSコースディレクター
  • JPTEC世話人及びインストラクター
  • MCLS世話人及びインストラクター
  • JATECインストラクター
  • PEMECマスターインストラクター
  • ITLSインストラクター

認定終了資格

  • 日本外科学会 指導医
  • 日本外科学会 外科専門医
  • 心臓血管外科 専門医
  • 心臓血管外科 修練指導医

診療実績

高齢者の誤嚥性肺炎や新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ感染症など、入院患者の多くが感染症で占められています。他に、めまい、手術が必要でない外傷、高齢者の体動困難、心肺停止蘇生後の傷病者、オーバードーズ内服患者など、多種多様の傷病に対応しています。令和8年7月まで救急診療科を兼任していたため、循環器疾患の治療もたくさん行って来ました。

救急診療科 入院症例数

分類 疾患 R7年度 R6年度 R5年度 R4年度 R3年度 R2年度 R元年度 H30年度 H29年度 H28年度
循環器疾患 心不全 (*) 13 22 23 15 24 19 28 33 36 29
不整脈 0 3 0 3 3 4 0 5 4 9
DVT/PE 1 1 0 0 1 0 2 8 5 7
その他 3 8 3 1 5 1 4
小計 17 (0) 34 (2) 26 (2) 19 33 24 34 46 45 45
非循環器疾患 感染症 (**) 60 73 37 30 9 12 14 11 63 67
めまい 13 12 7 12 9 2 3 10
外傷 9 3 6 5 4 4 6 3
その他 48 30 28 40 23 21 21 17
小計 130 (44) 118 (36) 78 (11) 87
(31)
45 39 44 41 63 67
合計 147 (44) 152 (38) 104 106 78 63 78 87 108 112
  • 疾患:重複するものは主たるもので分類。症例数に重複無し。病棟に入院しなかったCPAは含めず。
  • (*) 不整脈や弁膜症を起因とする心不全を含む
  • (**) 肺炎・気管支炎・インフルエンザ・新型コロナ感染・蜂窩織炎などを含む。不明熱はその他に分類。
  • ( )内は合計数のうち、救急診療科高橋医師が担当した入院患者数

学術実績

和文論文

2024年
山岸敏治. コロナ禍は渋川医療センターへの救急搬送にどんな影響を与えたか. 群馬県救急医療懇談会誌 18:50-52, 2024.

学会発表

2023年
山岸敏治. コロナ禍は渋川医療センターへの救急搬送にどんな影響を与えたか. 第29回群馬県救急医療懇談会 2023年9月17日 群馬県前橋市

ご紹介いただく先生方へ

地域の基幹病院として、24時間、365日、緊急で対応いたします。ただし、時間外は日当直医の対応となります。
可能な範囲で、事前にご一報いただけますと幸いです。

受診の流れ

  • 救急搬送が必要な患者の場合

    当院かかりつけの場合:各科へご一報お願いいたします。
    当院かかりつけでない場合:救急診療科宛にご一報お願いいたします。

    診療情報提供書は、救急車で患者搬出後、Faxでお願いいたします。
    (診療情報書作成より速やかな搬出を優先にお願いいたします)

  • 救急搬送が必要でない患者の場合

    • 当院かかりつけの場合:各科にご一報お願いいたします。
      各科で対応困難な場合は救急診療科で代診させていただきます。
    • 当院かかりつけでない場合:
      傷病により特定の科に診察を依頼したい場合:各科へご一報お願いいたします。
      科の指定がない場合:「地域医療支援チーム」が対応いたしますので、当該ホットラインへご連絡お願いいたします。