診療科・部門のご案内

薬剤部

部長ごあいさつ

渋川医療センター薬剤部は、薬剤師18名、薬剤助手3名で調剤、製剤、医薬品管理、無菌製剤調製(抗がん剤調製含む)、病棟薬剤業務、服薬指導のほか、各種チーム医療への参画、外来化学療法室での活動、薬学部学生実習受け入れなど、薬剤に関わる様々な場面に参加し、安全で質の高い薬物治療の提供を目指して日々の業務を行っています。また、日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師暫定研修施設に登録されており、勤務しながらがん薬物療法認定薬剤師になるためのサポートが受けられます。さらに、日本臨床腫瘍薬学会がん診療病院連携研修病院にも登録され、外部研修生を受け入れて地域がん薬薬連携に貢献しています。
今後も安心・安全に薬物治療が遂行できるように日々努力していく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

薬剤部長

小村 誠

部署紹介

求職者の方へ

お知らせ

薬剤部では、医薬品の適正な使用と安全性の確保を使命に、日々の業務に取り組んでいます。

医薬品の供給や最新の医薬品情報の提供、副作用のモニタリングを通じて、患者さん一人ひとりにとって「有効・安全・安心」な薬物治療が実現できるよう努めております。

特に注射剤を用いたがん薬物療法においては、患者さんの体格や治療計画に基づいた適正な投与量を確認した上で、クリーンルーム内にて無菌的に調製を行っています。高い専門性と正確性が求められる領域においても、確実な対応を徹底しています。

また、各病棟には専任の病棟薬剤師を配置し、医薬品に関する情報提供をはじめ、服薬に関する不安や疑問、個別のご相談に丁寧にお応えできる体制を整えています。

患者さん、ご家族、医療スタッフの皆さまが安心して医療を受けられるよう、薬剤の専門職としてこれからも支えてまいります。

医薬品に関するご質問・ご相談がございましたら、どうぞお気軽に薬剤部までお問い合わせください。

スタッフ紹介

認定・専門薬剤師※2025年4月時点
  • 日本病院薬剤師会
    がん薬物療法認定薬剤師 HIV感染症薬物療法認定薬剤師
  • 日本臨床腫瘍薬学会
    外来がん治療認定薬剤師 外来がん治療専門薬剤師
  • 日本緩和医療薬学会
    緩和薬物療法認定薬剤師
  • 日本薬剤師研修センター
    認定実務実習指導薬剤師(3名)
  • 日本糖尿病療養指導士認定機構
    日本糖尿病療養指導士
  • 日本臨床栄養代謝学会
    NST専門療法士(2名)
  • 日本化学療法学会
    抗菌化学療法認定薬剤師
  • 日本終末期ケア協会
    終末期ケア専門士

1年目薬剤師の教育内容

1年目薬剤師の教育内容

上記の教育内容はあくまでも予定です、進捗状況を確認し不明点を残さないように先輩や、薬剤部全体でサポートします。

NHOではNHO薬剤師能力開発システム(NHO PAD)に基づく新採用者等の教育研修や、キャリアパス形成に力を入れていて研修制度も充実しています。

NHO PADとは?「NHO PAD(National Hospital Organization Pharmacist Ability Development)」薬剤師としての基礎力・実践力・指導力を段階的に育成し、キャリア形成を支援する教育プログラムです。

5段階のキャリアステージ(新人~薬剤部(科)長)ごとに求められる知識・技能・態度を整理、GIO(一般目標) と SBO(行動目標) によって具体的な目標を設定しています。

社会人マナーから薬事制度、臨床研究、プレゼン力まで広く網羅しています。全国共通の指標に基づいた教育体制により、質の高い薬剤師育成を目指しています。

薬剤部員の一日

薬剤部員の一日(スタッフA)
薬剤部員の一日(スタッフB)
薬剤部員の一日(スタッフC)
薬剤部員の一日(スタッフD)
薬剤部員の一日(当直のスケジュール)
薬剤部員の一日

当院薬剤部では、薬剤師が特定の業務に固定される縦割り方式ではなく、日ごとにさまざまな業務を担当するローテーション制を採用しています(治験業務担当を除く)。

薬剤部概要

調剤業務

調剤室では、患者さんに安全かつ適切な薬物治療を提供するために、内服薬や外用薬の調剤業務を行っています。

医師の処方内容については、用法・用量の適正性や薬剤間の相互作用の有無を確認し、必要に応じて処方医への確認を行った上で、患者さん一人ひとりに最適な薬剤を提供しています。

また、服薬の利便性を高めるために、複数の錠剤を一回ごとにまとめて包装する「一包化調剤」にも対応しており、継続的な服薬支援にも力を入れています。

さらに、院外薬局からの疑義照会(処方内容に関する問い合わせ)にも適切に対応し、外来の患者さんにも安心して治療を受けていただけるよう努めております。

調剤・監査補助機器(調剤支援システム)
調剤・監査補助機器(調剤支援システム)

当院薬剤部では、患者さまにより安全で確実な薬物療法を提供するために、調剤・監査補助機器(調剤支援システム)を導入しています。

このシステムを活用することで、調剤時の薬剤ピッキングや用量確認、ラベル照合などの工程においてバーコードや画像認識を用いた自動チェックが可能となり、人的ミスを大幅に低減しています。

特に以下のような効果が得られています。

  • 調剤時の薬剤取り違え防止
  • 監査時の二重チェックによる安全性向上
  • 複数薬剤の一括監査による業務効率化
  • 調剤記録のデジタル管理によるトレーサビリティの確保

このようなテクノロジーの活用により、薬剤師による最終確認を補完し、高精度で信頼性の高い医療の提供に貢献しています。

注射業務

注射調剤では、患者さんに安全で効果的な薬物治療を提供するため、処方内容の厳密な確認と調剤を行っています。

医師が処方した注射薬については、用法・用量の適正性や薬剤相互作用の有無を調剤室と同様に確認しています。さらに、注射薬特有の注意点として、薬剤の配合変化による安定性や薬効への影響、投与経路や投与速度の妥当性についても十分に検討しています。

これらのチェックにより、治療効果を最大限に引き出すとともに、副作用やリスクを未然に防ぐ体制を整えています。

無菌調製

薬剤部では、安全かつ確実な薬物治療の提供を目指し、主に抗がん剤や高カロリー輸液(TPN)の無菌調製を行っています。

抗がん剤については、投与当日に医師の診察により治療実施が決定された後、薬剤部内の無菌室にて調製を行います。調製は安全キャビネット(クラスⅡB2)を用いて、無菌的かつ厳密な手順で実施されます。

治療内容は、患者さんごとのレジメン(治療計画)に基づき、投与量や投与間隔を確認のうえ対応しています。また、入院患者さんを対象としたTPN(高カロリー輸液)の無菌混注も適宜対応しており、栄養管理の一環として重要な役割を担っています。

さらに、抗がん剤においては混注鑑査システムを用いて調製を実施しており、薬剤師1名でも安全かつ正確に調製できる体制を整備しています。

病棟業務について 業務紹介・業務内容

持参薬報告

入院時に患者さんが持参されたお薬(内服薬、外用薬、サプリメントなど)について、薬剤師が確認し、医師や看護師へ適切に情報提供を行っています。

お薬の重複投与や相互作用のリスクを未然に防ぐとともに、術前に中止が必要なお薬の有無の確認など、安全な治療計画の立案に貢献しています。特に手術を予定されている患者さんに対しては、術前中止薬の適切な評価と支援を実施し、周術期の安全性向上に寄与しています。

薬剤部では、患者さん一人ひとりの服薬状況を正確に把握し、入院中もお薬を安心して使用できるよう、チーム医療の一員として多職種と連携しながら取り組んでいます。

薬剤師は、患者さん一人ひとりに対し、治療で使用するお薬の正しい使い方や期待される効果、副作用などについて丁寧に説明しています。

入院中は病室までお伺いし、実際にお薬をきちんと服用できているか、副作用の有無について確認を行い、安心して治療を受けられるようサポートいたします。

また、お薬に関してご不安な点やご不明なことがあれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。薬剤師が患者さんの声に耳を傾け、安心して治療に臨めるよう寄り添います。

さらに、入院時に抗がん剤治療を開始される患者さんには、治療スケジュールや副作用の対処方法などについても分かりやすくご説明し、治療中の不安軽減に努めています。

薬剤師外来

当院では、平成30年3月より外来で抗がん剤治療を受けられている患者さんを対象に「薬剤師外来」を開始しました。

外来化学療法室ではこれまで、点滴による抗がん剤治療を受ける患者さんに対し、薬剤師が常駐して副作用の確認や薬の説明、副作用緩和のための処方提案などを行い、安心・安全な治療を支援してきました。

一方で内服の抗がん剤に関して従来は、継続的な薬剤師の関与が難しい状況でした。

しかし、最近では複数の内服抗がん薬が併用されることが多く、それぞれの服用方法が異なるなど治療が複雑化しています。

こうした背景を受け患者さんが正しく服薬できているか(=アドヒアランス)を確認し、治療効果と安全性を高めることを目的として薬剤師外来を設置しました。

薬剤師が継続して服薬状況をサポートすることで薬物療法の質をさらに向上させ、患者さんが安心して治療を継続できる体制づくりを進めています。

外来化学療法室は、入院をせずに通院で抗がん剤治療を受けられる専門の治療室です。

化学療法に精通した医師・薬剤師・看護師等がチームとなって、患者さんが安全かつ安心して治療を受けられるよう、投与前から投与後まで一貫したサポートを行っています。

薬剤師は、治療に伴う副作用の有無や程度を丁寧に確認し、必要に応じて抗がん剤の減量や休薬、副作用を和らげる薬の追加など、医師へ提案することもあります。

また、日常生活の中での副作用対策のアドバイスや、併用薬(抗がん剤以外のお薬)に関するご相談にも対応しています。

患者さんが安心して治療を継続できるよう、心身のケアにも目を向けながら、不安や疑問に寄り添ったフォローを心がけています。

チーム医療

当院では、褥瘡(じょくそう)や排泄に関するケアの質を高めるため、「褥瘡・排泄ケアチーム(PUT)」を設置しています。

このチームは皮膚科医・薬剤師・管理栄養士・皮膚・排泄ケア認定看護師など、専門職が連携して構成されています。

病棟の看護師と協力しながら、褥瘡の予防・管理指導、全身のスキンケア、栄養面からのサポート方法などを検討・実施しています。

薬剤師はその中で創傷の状態(湿潤環境など)に応じた適切な外用薬の選定・提案、お薬の正しい使い方の説明(病棟スタッフや患者さんのご家族にも)などを担当し、患者さんにとって最適なケアが行えるよう支援しています。

感染制御チーム(ICT) 抗菌薬適正使用支援チーム(AST)

当院では、感染症の発生や拡大を防ぐために、感染制御チーム(ICT)および抗菌薬適正使用支援チーム(AST)が中心となって、院内の感染対策を推進しています。

ICTでは、患者さん・ご家族・職員すべての安全を守るために、院内感染の予防・早期発見・対応に取り組んでいます。

ASTでは、抗菌薬が効かなくなる原因のひとつである薬剤耐性菌の発生を防ぐために、抗菌薬の適正使用を支援しています。過剰な使用や誤った使い方を防ぎ、より効果的かつ安全な治療の実現を目指しています。

薬剤師はこれらのチームの一員として、

  • 医師・看護師・臨床検査技師など多職種と協働し、感染対策に関する院内カンファレンスや巡視活動に参加
  • 抗菌薬の選択や投与量、投与期間などについての提案や相談対応
  • 最新の医薬品情報に基づく適正使用の推進と情報提供

などを行い安全で安心な医療の提供に貢献しています。

緩和ケアチームはがんの治療過程で生じる身体的な痛みやつらさ、気持ちの不安、日常生活の困難など、さまざまな苦痛を抱える患者さんとご家族に寄り添い総合的なサポートを提供しています。

薬剤師は、緩和ケア医・精神科医・認定看護師などの多職種チームの一員として患者さんのもとを訪問し、

  • 痛みや吐き気などに対する薬剤選択や投与方法の提案
  • 複数の薬剤の相互作用の確認や調整
  • 安心して治療を継続できるような服薬支援

などを行っています。

また、週1回の緩和ケアチームカンファレンスにも参加し、各専門職と連携しながら患者さん一人ひとりに合った支援方法を検討・実践しています。

緩和ケアは「がん治療の終わり」ではなく、「その人らしく過ごすための医療」として、薬剤師も専門的な視点から貢献しています。

栄養サポートチーム(NST)は、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師など多職種で構成され、入院中の栄養状態に課題のある患者さんに対して、専門的な視点から支援を行っています。

薬剤師はチームスタッフとともに病棟を回診(ラウンド)し、患者さんの病態や治療内容を把握したうえで、

  • 輸液の成分設計
  • 処方内容の適正化
  • 栄養療法における薬剤の副作用や相互作用の確認

などを薬学的な観点からアドバイスし、患者さんの栄養状態の改善に貢献しています。

実習生・研修生の受け入れ

薬学実務実習

薬剤部では将来の医療現場を担う薬剤師の育成を目的として、薬学生の実務実習を積極的に受け入れています。

薬剤師として求められる、

  • 医療人としての倫理観や教養
  • 課題を発見し解決する力
  • チーム医療における実践的な対応力

を体得できるよう臨床現場に根ざした教育・指導に努めています。

毎年2〜4名の薬学生を受け入れており、日々の業務を通して薬剤師の多様な役割や責任を実感できる実習環境を整えています。

日本臨床腫瘍薬学会 がん診療病院連携研修

薬剤部では、日本臨床腫瘍薬学会が主催する「がん診療病院連携研修」の受け入れを行っております。

この研修は薬局に勤務する薬剤師を対象とし、外来がん治療を安全かつ効果的に実施できる知識と技術を習得し、地域がん医療の一翼を担うことを目的としています。

患者さんとそのご家族を包括的に支援できる薬剤師を育成するため、当院ではがん診療の実際を学べる研修機会を提供しています。

リクルート活動

※表1 都道府県別 薬剤師偏在指標

※表1

群馬県内では薬剤師不足が深刻化しており、厚生労働省が発表した「薬剤師偏在指標」から、群馬県の病院薬剤師偏在指数は0.74(全国29位)と、薬剤師が少ない地域に分類されています。薬剤師全体でも0.86と充足していません。当院においても、病院薬剤師を安定的に確保するため、様々な取り組みを行っています。

その一環として、薬科大学が主催する就職説明会等への積極的な参加を通じて、学生との接点を増やし病院薬剤師としての魅力や当院の教育体制・働き方を直接伝えています。また、施設見学の受け入れを通じて、学生に現場の雰囲気を実際に体験してもらう機会を提供しています。

今後も、地域医療を支える薬剤師の育成・確保に力を入れてまいります。

※表1:第13回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会より

業務内容

保険医療機関及び保険薬局の方へ

患者様のレジメン(治療内容)やご状況に関するお問い合わせについて

当院では、院外薬局の皆さまからのレジメン(治療内容)や患者様の状況に関するお問い合わせを以下の窓口で受け付けております。

【お問い合わせ先】

電話番号:0279-23-1010(代表)

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